浸水の復旧工事費の目安は

先日、7月26日に
住宅生産団体連合会(住団連)が
「住宅における浸水対策の設計の手引き」
が公開されました。

https://www.judanren.or.jp/activity/committee/pdf/seino_shinsui_210726.pdf

住宅の設計者を対象とした、
洪水等による浸水被害の恐れのある場所
において住宅を設計する時に
必要な情報を提供することを目的とし

①住宅内への浸水を防ぐ
②浸水が防げない場合は、被害軽減、
  被災後の早期復旧及び継続使用を可能にする
③命を守るために住宅外への避難が
  最優先であるが、住宅内での避難も考慮する

という内容で、
地上1~3階建ての新築戸建て住宅を
設計者が建築主に対して浸水リスクなどを説明し、
要望を踏まえて設計目標を設定したり、
対策を講じたりするための情報やノウハウですが

これはDIYされる方にも
古家物件を所有する方にも参考になりますので
シェアしますね。

過去に起きた浸水被害状況の確認
被害状況の紹介や浸水経路の例
などが記載されていて

具体的には、
浸水深に応じた被害状況と復旧方法の事例
復旧工事費の目安、
建設地の浸水リスクの確認方法、
設計目標の設定方法、浸水対策の検討の流れなど

浸水リスクを整理するためのチェックリストに加え
想定される被害や復旧費用を確認したり
浸水リスクに応じて対策を検討したりするための
設計シートもあります。

また、浸水レベルに応じた建築面積当たりの
復旧工事費用も出していて

復旧工事費の目安は
浸水事例120戸を集計して示していて
浸水が床下か床上かで
復旧工事費に大差が生じていますね。

床下浸水(Lv1)に関しては、
床下浸水であっても 1 階床下断熱材の
交換や床下換気設備の交換が必要
となる場合は、100 万円を超えるケースも

浸水レベル 3(Lv3)の浸水深が
天井にまで達した物件については、
木質住宅では同じ Lv3 内では
復旧工事費用は高額となっているが
鉄骨住宅ではその傾向は特に見られない。

建築面積当たりの復旧工事費用は
床下浸水(Lv1)においては
1 万円/m2 以下

床上浸水(Lv2~Lv4)においては
12 万円/m2~24 万円/m2 程度

物件によっては、40 万円/m2 以上の
ものも見受けられます。

例えば、木質系の中央値を見ると
浸水深が地盤上0.5m以下の
床下浸水(Lv1)の場合は20万円。

これに対して、地盤上1.5m以下の
床上浸水(Lv2)は740万円、

地盤上1.5m超から1階天井まで(Lv3)は
1580万円、

2階床以上(Lv4)は1700万円と、
一気に跳ね上がる。

資料P36-を参照してください。

他には、建築地における浸水リスク情報の
確認やいつも掲載している
「ハザードマップポータルサイト」
その見方なども詳しく載っています。

140パージと膨大な資料ですが
必要なところだけでも確認しておくと
知識の一つとしては大切ですね。