傾斜した賃貸マンション

アパートやマンションなど違法建築物を
知らずに所有してしまったらどうなるのか。。。

今回は、1981(昭和56)年6月1日以降に
建てられた新耐震基準のマンションなのに
倒壊の怖れがでているのです。
それも人が多い住宅密集地の大阪市で
起きている。事件です!

そこは、大阪市城東区の住宅密集地で
傾斜されたままの賃貸マンションが2棟も
長年放置されているらしいのです。

事件の経緯を調べたら
昭和61年に続けて新築された
2棟の賃貸マンションが傾斜して
南北で互いに接触して「ハの字」形に
もたれかかっている危険なマンションに
未だに、入居者は住んでいるのです。

建築調査の専門機関が実施した
平成25年3月の調査によると、
南側の建物屋上では横幅1メートルの
水平面に対する勾配の高さが
垂直方向で最大15・6ミリ

北側の建物の屋上では
南方向に同じく最大で9・3ミリの
それぞれの傾斜が確認され
建物がふぞろいに沈み込む不同沈下が
発生している可能性が高く、倒壊リスクもある。

という危険を指摘したにも関わらず
放置され続けているのです。

って怖いではないですか!

この2棟は、兵庫県加古川市内の工務店が
昭和61年に相次いで新築し賃貸経営をしていて

平成24年3月、その工務店は2棟とも
大阪市の不動産会社に転売し

専門機関が建物の危険性を指摘した
4カ月後の25年7月に南側マンションを
豊中市内の太陽光発電業者に転売したが
傾斜の説明の有無が問題になり、
昨年3月に大阪市内の業者に所有権が
戻っています。

北側も平成27年2月に別の所有者へ
転売した模様で

2棟を当初購入した不動産業者は
物件を見ずに購入したので
傾斜を知ったのは購入後だったが
売買条件が、物件をありのままの状態で
引き渡す「現状有姿」だったため、

「事前に説明した」
「おたくもプロなら買う前に調べるべきだ」
などと水掛け論であり、弁護士にも諭された。

でも、そこまでの修理費用がないし
元の所有者の先代はしていたはず
だから、元の所有者にも費用負担を!

って、甘いんですよね。
でも、不動産業者あるある話なんです。

素人も騙されますが
プロも騙されるんですよね。

平成27年といえば収益物件ブームで
値上がりが凄かったので
売却情報が入ったら、すぐ買い付けを入れて
これもすぐに転売出来ての利益なので
物件を見に行かないことがあるんですよね。

当時、投資家さんの中にも建物を見ずに
購入している方は多いのです。
不動産業者は2年の瑕疵責任があるのだから
物件を見ずに購入することもアウト!

だけど、仲介業者がバカなんですよね。
違法建築物であるとわかっていると
それ以上調査をしない、
調査能力がないんでしょう。

それに、資金提供した信用金庫も
当時ズブズブでしたから
傾斜している建物なのに
現地確認に行ってないんですよね。

今回は完全な違法建築物で
役所に保管された建築概要書では
図面上の部屋数は28室なのに
実際は約2倍の50-60室が存在しているそうで

1フロア当たりの部屋数や階段、
廊下の配置などが実際と異なっていて
10~20平方メートル程度の居室が
50~60室ずつあって
仲介サイトによると別々の所有者だが
月額2万~4万円程度で賃貸されている。
というのです。

あくまで、関西のことしかわかりませんが
ぶっちゃけ、昭和50年後半から60年代の
鉄骨で建築された収益建物は
違法建築が多いんですよね。

殆ど図面通りではなく
車庫で申請して、店舗や住戸を
後から造作している物件など
建ぺい率や容積率オーバーなんて
当時、流行っていましたからねぇー。

実は、どの年代の建物でも
使用している材料や間取りに
偽造などの建て方にも特徴があるんです。

このような建物で大儲けして、
違うことに手を出してぶっ飛んだ業者

買戻しもあったりと
所有者変更偽造もあったり
賑やかな時代がありましたが

今の若い業界の人は
知らないことが多いですからねぇー。

まぁー私もだてに年は食ってないわぁー(;^_^A

大家さんとして巻き込まれることは
知らないでは通じないこともあります。
法人なら商法も適用されます。

大家さんが出来ること。。。
事前に回避できることを学んでおく、
信頼でき、わかっている不動産業者
や建築業者と繋がる。

そして、個人より購入した場合で
瑕疵免責や契約不適合免責で
契約してしまったら

施設賠償保険に加入すること
そして、定期的にメンテナンスを行うこと
など、自分の身は自分で守る!

これが、投資のリスク回避ですからね。